場面緘黙の本レビュー②『なっちゃんの声 学校で話せない子供たちの理解のために』

日本語教師の吉田美登利です。

昨日に続いて、場面緘黙(選択制緘黙)の

お勧めの本を紹介したいと思います。

 

小学生や、小学校、幼保の先生向けにお勧めなのは

この本です。

なっちゃんの声 学校で話せない子供たちの理解のために』

なっちゃんの声ー学校で話せない子どもたちの理解のために

なっちゃんの声ー学校で話せない子どもたちの理解のために

  • 作者: はやしみこ,金原洋治,かんもくネット
  • 出版社/メーカー: 学苑社
  • 発売日: 2011/01/20
  • メディア: 単行本
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こちらは昨日紹介した『どうして声が出ないの?漫画でわかる場面緘黙

の漫画と同じはやしみこさんの書かれた絵本(医学解説つき)です。

 

はやしみこさんの絵からは、小学生たちの可愛さ、学校生活の雰囲気が

生き生きと伝わってきます。

 

おしゃべりできないなっちゃんに対して

クラスメートが「『あ』って言ってみて」

などと、無邪気に話しかける場面、これは実際に

色んな緘黙児が体験することのようです。

 

ストレスで、だんだんおなかが痛くなってしまい

保健室に連れていかれたなっちゃん

保健室に迎えに来たお母さんが、子供たちに

なっちゃんの症状を分かりやすく説明することで、

子どもたちは、なっちゃんに対する理解を深めます。

 

「早くおなかが治るといいね。

なおったら一緒に遊ぼうね」

とお母さんと帰宅するなっちゃん

昇降口まで見送る子供たち。

 

小学校低学年の子供たち向けの本ですが、

後半に医学解説と

12歳の緘黙経験者のコメントなどがあり、なかなか

読み応えがあると思います。

 

同書によると場面緘黙症の発症率は、0.2~0.7だそうで、

学校に何人かはこの症状の子どもがいる可能性がありますし、

どの先生も授業を担当する可能性があるでしょう。

 

学校図書館には数冊置いておいてほしいと思う本です。