小学1年生 夏休みの絵日記の書き方

日本語教師の吉田美登利です。

 

2017年8月も後半になりました。

今日は夏休みの絵日記の書き方について

書きたいと思います。

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私は普段、大学で作文やレポートの書き方を

教えていますが、学生さんは口をそろえて

「今までちゃんと作文の書き方を習ったことがない」

と言います。

 

小学生のわが子たちの作文を見ていると、

「大学生と比べて、やっぱり幼いな」と思えるような

点もあると同時に、大学生にも共通する

問題点もあったりします。

 

自分の子どもの言語発達を見て感じたことを、

せっかくですので記録として残したいと思います。

これが、書くのが苦手な他の子ども達にとっても

助けになったら幸いです。

 

ちなみに、小1の娘の宿題の絵日記の用紙は

上3分の2 イラストのスペース、

下3分の1 縦7×横10=70文字 でした。

 

小学校に入学して、3か月の勉強では

「はじめ・なか・おわり」などの段落についてや

作文の書き方について、習っていないようです。

それなのに、さぁ宿題と丸投げって……(苦笑)

 

◆ポイント1 文章には段落をつける

・「はじめ・なか・おわり」の3段落構成が書きやすいのですが、

  縦7マスしかなく、文字数も少ないので、3回改行すると

  スペースが足りなくなります。そこで、改行を2回にして、

  2段落目に「なか」「おわり」の両方を書きます。

 

 1段落 「はじめ」

 2段落 「なか」と「おわり」

 

◆ポイント2 「はじめ」「なか」「おわり」に何を書くか先に決める

 

・「はじめ」には、「どこで」「何をした」という状況説明

 (「いつ」については別欄がありますので省略)

・「なか」には「読む人(先生・友達・家族・未来の自分)」に一番伝えたいこと、

・「おわり」は「内容のまとめ」や「感想」「将来への希望」を書きます。

 

書きながら考えると、字数が足りなくなったり余ったりするので、

書く前にざっと計画を立てておきます。

 

 

◆ポイント3 書くことが思い浮かばない時は、例を示す。

 「おわり」の例には、次のようなものがあります。

思いつかないお子さんには、例を沢山挙げてあげるといいと思います。

 

・こんなに体をたくさん動かしたので気持ちよかったです。

・ずっと行きたかった場所なので、夢がかなって嬉しかったです。

・また時間があったら、いろいろな街へ出かけてみたいです。

 

例をいくつか聞くと、

それを参考に考えやすくなるようです。

 

◆ポイント4 「なか」は生き生きとしたエピソード中心に。

 読む人に伝わりやすくするため、また文字数も少ないので、

インパクトのある生き生きとした内容だけを厳選して書きます。

 

娘は「海にいろいろな生き物がいて面白かった」と書きたかったようでした。

しかし、書く力が未熟なせいで、文章が単純化されてしまっていました。

 

【書きたかったこと】

海藻やクラゲのように見える生物(ウミシダ)がいた。

手のようなところが切れてしまい、痛いのではないかと心配になった。

この生き物は危険生物のように見えた。

もしかしたら毒があるかもしれないと思ったのだけど、

つい触ってしまった。

でも大丈夫だったので、危険生物ではないのだろう。

 

このレベルの文章を書くのはやっぱり無理でしたが(笑)

なるべく伝えたいことが伝わりやすく書けるように

考えを引き出してあげたり、良いアイディアを認めて

あげたりするのが大切だなと感じました。

 

放っておくと

 

ウミシダがいました。

 

だけで終わってしまいがちですよ~!

 

しかも、心の中では情景が思い浮かんでいるので、

本人はそれを全部書いたつもりになっています。

 

ちなみに、これがウミシダです。f:id:yoshidamidori:20170817191257j:image

◆ポイント5 当たり前のことは省略

これは、大学生には見られないけれど、子どもにありがちです。

 

【書きたいこと】海に魚がいました。

 

書きたい気持ちは分かりますが、当たり前すぎますね・・・。

前後に「ウニやヤドカリがいました」とあるので、

当然、魚もいっぱいいるだろうと、多くの読み手は予測できます。

「もっと、読む人に分かりやすく書いてね」というと次にように書き直しました。

 

【書いたこと】海できれいな青いねったい魚 を見つけました。

この魚、シリキルリスズメダイのようです。

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少しは分かりやすく書けたでしょうか。 

 

◆ポイント6 つながりを示す言葉を使う。

 

つながりを示す言葉というのは、

「一つ目は、二つ目は…」

「まず、つぎに、…、さいごに」

などです。

 

私が海に入るなり、ナマコを捕まえたことが印象的だった娘。

「まず、ナマコを見つけました」と書きました。

 

読み手は「まず」が来ると、「次に」何が起こるのかと

予測しながら読みますが、次に何が起こったのか

順序立てて示すことが出来ていませんでした。

これは大学生にもたまに見られる問題点です。

 

こんなときは、

「次に何を見つけたか説明したら分かりやすくなるよ~」

と言ってあげましょう。 

 

これが私が海に入ってすぐに見つけたナマコです。

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こどもたちみんなの視線が釘付け!

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子ども達はみんな「絵日記に書こう!」

と写真を撮っていました。

 

みんな上手に書けたかな?