『徹底反復音読ドリル』を留学生クラスで使用すると?

 

日本語教師の吉田美登利です。

 

100マス計算で有名な陰山メソットの「音読プリント」を

学部留学生クラスに使いはじめて1年が経ちました。

 

陰山メソッド徹底反復「音読プリント」 (教育技術MOOK 陰山メソッド)

陰山メソッド徹底反復「音読プリント」 (教育技術MOOK 陰山メソッド)

 

 

「脳を活性化させる」というウリの音読。 脳に関しては、私は素人なので

よく分かりませんが、音読の効果については実感しています。

 

大学1、2年生の学部留学生のクラスで実践していますが、どちらかというと勉強が苦手な人が多いようなクラスです。

授業前に音読すると、授業に取り組む姿勢ができてくるので、

すんなり授業に入りやすくなります。

 

もともとは、発音指導や、日本語のリズムを身に着けることを

目的にして導入しましたが、集中力を高めるという意味での

効果が一番高いように思います。

 

その理由として、

①ひらがなさえ読めればできる簡単な活動である。

②上達が目に見えるから、嬉しい。

③一人で違うことをやると目立つから内職(スマホ)がしにくい。

④簡単なので、集中しやすく、集中すると自然にノッてくる。

 

というのがあると思います。

 

この本の前書きにも以下のようにあります。(p.2)

 

「音読には不思議な効果があります。声が朗々としてくると、

心まで強くしっかりしてくるのです。

お子さんが思うように学習意欲を持ってくれないとお悩みの保護者の

方には、音読から学習習慣をつけられることをお勧めします。」

 

ここでも勉強嫌いの子にも向く活動であることが書かれています。

 

声が朗々となってくる=

上手く読める→

自信を持つ→

音読が楽しい→

勉強が楽しい!

 

ということになると良いですね。

 

そういえば、私が中国語を一生懸命勉強していた頃、レッスンや問題集の他に、毎朝40分ぐらい、中国語のテキスト本文を音読していました。基本的には、難しい発音練習のためでした。(中国語は日本語と別の筋肉を使うので、筋トレしないと上手く発音出来ませんでした。40分ぐらいすると筋肉が良く動くようになります。私だけでしょうか??)

 

何度も音読していると(一つの文章につき20回〜と決めていました)段々意味がすっと自分の頭に入っていく感覚がありました。

 

多分、母語でも外国語でも、繰り返し読むうちに意味がよく分かるというのはあるのでしょう。

 

この本には、いわゆる名文である古文や漢文(中、高の教科書レベル)も沢山取り上げられています。

 

そのため、留学生に使う際には取捨選択が必要です。(いま娘が小学校で使っている文科省の指定教材は、小1向けのため簡単そうです。例えばこような本の方が、もしかしたら留学生にも向くかもしれません) 

 

でも、今後は上級学習者のクラスで、古文や漢文も扱ってみたら面白いだろうな、と思っています。