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小学生 絵日記の教え方

 

日本語教師の吉田美登利です。

 

小学2年生になった長女ですが、

最近になり頻繁に、日記の宿題が出されるようになりました。

 

私の修士論文と博士論文のテーマは、作文教育でした。

その私に挑戦状を突きつけるかのように?!

長女は作文が苦手…

 

今までの教員生活では、だいたい誰でも、

頑張れば上手になると信じていましたが、

生まれながらに、得手不得手はあるのだと

心から実感…

 

でも、そんな人にも頑張ってもらおうではありませんか!

 

(1)テーマ決め

まずは、子どもと一緒にテーマを決めてあげましょう。

作文が苦手な子は、ここが一番苦手だといえるかもしれません。

 

「ゴールデンウイークは、釣りをしたよね、

庭でダンゴムシ見つけたよね、プールにも行ったよね、

公園で一輪車の練習したよね、…」と出来るだけ列挙。

本人がピンとくるものを自分で選ばせます。

(個人的な好みとして、ありきたりの日常の方が

意外性があり、狭く深い内容になって面白いと思いますが、

初心者にはそこまで要求しません)

 

(2)次に、どんな文章にでも言えるのですが、

最初に何を書くかの計画を立てます。ざっくりと。

 

小1や小2の日記の場合だと、だいたい3、4つの話のまとまり

(段落)を作ります。

 

我が娘は、釣り堀での釣りをテーマにしたので、

テーマに合わせて段落を作らせます。

 

①第一段落

はじめのまとまりでは、

読む人に、だれが、どこで、何をしたか分かるように

説明しようね~

(日記の場合は、日時は別に書くので不要)

だいたい、3行ぐらいかな。

 

②第二段落

2つめのまとまりでは、

一番心にのこったことを書こうね。

嬉しかったこと、びっくりしたこと、

大変だったことは何かな。

ここは中心になる話だから、4,5行ぐらいかな。

 

③第三段落

最後はまとめを書くんだけど、まとめは何がいいかな。

釣りの最後に、さばいて食べたから、その話とかはどう?

のこりは、3,4行ぐらい?

 

(3)ここまで構成を考えさせた後(メモしておいてもよい)で、

  作文の前に絵をかかせます。

 (絵の方が得意な子は、先に絵をかかせます)

 

(4)作文をさせる際は、隣で励ましてあげます。

  段落のはじめを一字下げるところは、隣について必ず指示。

  (日本人大学生でも、うっかりすると忘れる人多し)

  

  そして、文を間違えた場合、教えず、本人に読み返しをさせて

  気づかせます(次の段落に行く前に!)

  言葉や「てにをは」がおかしい場合は、ほかの使い方の例をいくつか出せば

  小学生なら、だいたい理解できますよ。

 

(5)文章が終わった後で、もう一度イラストに戻り、

   内容に合わせ書き足すことはないか検討。

   

   娘は、さばいた際の魚の体が書きたくなり、

   図鑑を見て、内臓を書き足しました。(引用元を明記!)

 

助けているようですが、指導(アドバイス)であり、

代わりにやるわけではありません。

内容は必ず本人に決めさせます。これを繰り返すうちに、

やり方を身に付けて上手になるはずです。

(↑以前の教え子の場合はそうでした。我が子は未確認…)

 

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初心者にとっては、短文でも結構時間がかかるものです。

 

バイリンガルのお子さんの日本語家庭教師をしていたことがありますが、

そのお母様は「子どもが真面目にやっていないから

作文の宿題に、こんなに時間がかかるのではないか」

と思われていました。そうでない、ということを私が説明した際の

その子の作文は、インターナショナルスクールのクラスで1番を取ってたな~

と懐かしく思い出したりしました。

 

日記のイラストと言えば、定番はこんな感じじゃないでしょうか。 

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2歳年下、年長の次女のイラストです。

ピンクの子の隣に立っているのは私だそう。

 

実は、釣り好きの私の実力を見て(パパより上手)、

次女は盛んに感心してくれました!

5歳児にでも、褒められると嬉しいものですね~

 

「次は湖の氷に穴をあけて、ワカサギ釣りをしたい!」

と言われました。私もぜひやってみたいです。

ビオラの誕生日ケーキ

日本語教師の吉田美登利です。


8才になった長女の誕生日ケーキを、5才の次女と作りました。

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庭に咲いているビオラで8と書きました。「私の誕生日に5って書いてもらったから、8って書いてあげるの〜」と言っていました。


ビオラは少しミントに似たような味がします。咲き始めの方がしっとりして美味しいですよ!


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去年の次女の6月の誕生日。

大きなメロンを切ってのせて、山盛りメロンケーキにしようと思っていたところ、長女デザインでこんなケーキに!


花で年齢を書くのが恒例になりそうです。(もちろん、一桁の誕生日の方だけですね!)


留学生クラスの歌の授業 花束を君に♬

日本語教師の吉田美登利です。


留学生クラスでたまにやっている

歌の授業。

今日は宇多田ヒカルさんの

「花束を君に」を聞きました。


この歌、とても留学生の評判が

良かったです。歌詞も曲も声も

素晴らしい!と。


歌詞の意味の解釈には、正解はありませんから、それをみんなで色々考えて話すのは楽しいことです。


朝ドラ主題歌なので、多少ストーリーを説明したりしましたが、ドラマ自体もまだ始まったばかり。

ドラマも見てみたい!という感想も聞かれました。


いつもは聞き取りと穴埋め

をしますが、

今日は歌詞に関連して、

自分を振り返る内容の

ディスカッションをしました。


・「世界中が雨の日」のように感じた経験がありますか。それをどう乗り越えましたか。


・「涙色の花束」からイメージされる花束の色、形、質感、大きさ、香りを描写してください。


「人知れぬ苦労や淋しみもなくただ楽しいことばかりだったら、愛なんて知らずに済んだのにな」が元の歌詞ですが、


もし、苦労や淋しみがなく、人生が楽しいことばかりだったら、あなたの人生はどうなるでしょうか。

歌詞の後半を入れ替えて、自分の言葉で説明してください。


などなど。

結構深い内容の話が出来ました。


全ての歌で、このようなディスカッションが出来るわけではないので、歌詞や歌の良さに助けられた感じです。


すずかけ台キャンパスの沼で、

自生している水芭蕉を見ました。

https://www.instagram.com/p/BEaHmuHDjuP/


水芭蕉、名前は知っていましたが、初めて見ました!


まだ1輪でしたが、これから咲き進んでいくのが楽しみです。



ブックレビュー 『日本の若者はなぜ希望を持てないのか』

 

日本語教師の吉田美登利です。

関東地方はちらほら桜も咲きだしました。

 

鈴木賢志(2015.11)『日本の若者はなぜ希望を持てないのか』草思社

 

日本の若者はなぜ希望を持てないのか: 日本と主要6ヵ国の国際比較

複雑な分析をしているのでしょうけれど、結果のデータを

どんな読者にも分かりやすいシンプルなグラフや表で表しています。

表の読み取りとして、日本語の授業で使ってみたいと思いました。

 

普段、仕事で大学生と接していますが、私の学生時代と

考え方が全然違うことに驚きます。

「大学生を教える際、このことを知っていたらいいだろう」

という個所をメモしておきます。

 

※対象は内閣府が2013年11月から2月にかけて行った調査。

 日本、アメリカ、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツ、韓国

 の13歳~29歳を対象に共通の質問項目を用いて調査を行った。

 

・欧米諸国では運やチャンスを成功要因とみなす人ほど希望度が

 有意に低いのに対して、日本と韓国はそのような有意さが見られないのである。

 (中略)東洋では運やチャンスといった個人を超えた力について否定的な見方をして  

 いるわけではないということかもしれない。(pp.64-65)

 

・日本では自分の参加によって社会が少しでも変えられると思っている若者と、

 そうは思っていない若者との間で、希望の持ち方に大きなギャップがある。

 前者の希望度がずっと高いのである。したがって、若者の政治的リテラシー

 向上させて、自分の参加が社会を変えていけるのだと思えるようにし、

 その無力感を解消することは彼らの社会への関心の高まりにこたえることでも

 あるし、また彼らの将来についての希望を高めることにもなるはずである。

 (p.161)

 

・海外の人々と交流する活動を現在している、または以前したことがある

 という日本の若者の割合は、わずか9.8パーセントにすぎない。(中略)

 その少なさは諸外国の中で際立っている。(中略)このような国際交流活動の

 経験のある若者の方が、ほかの若者よりも、将来について希望を持っている割合が

 高いということだ。具体的に言うと、国際交流活動の経験がある日本の若者の中で、 

 将来に希望を持っているものの割合はそれぞれ78.3パーセントであるのに対して、

 そうした活動の経験がないもののなかでは59.8パーセントと20ポイント近い 

 ギャップがみられるのである。(pp.173-174)

 

・将来、欲しい子供の数についても、希望の有無によって明確な差が見て取れる。

 将来に希望のあるクループでは、子どもを3人以上ほしいという回答の割合が

 28パーセントに及んでいるが、これと対照的に、希望のないグループでは

 「子どもはほしくない」という回答の割合が25パーセントとかなり高い。

 (p.185)

 

・(将来への希望の持ち方が、大学進学の意義のとらえ方にどう違いを与えるか)

 ■「自分の才能を伸ばすため」/「専門的な知識を身に付ける」 ために大学進学

  「将来に希望ある」ものと「希望がない」ものとに大きな差。将来に希望がある学 

  生は大学が本来果たすべき機能を利用する傾向が強い。

 ■「周りの人が進学するから」という消極的理由で進学

   →将来に希望を持たない若者の方が多い

  (pp.189-90)

 

・政治に関して非常に関心がある若者の割合は、将来希望があってもなくても

 あまり変わらないが、希望があるグループの方が「どちらかといえば関心がある」

 という回答の割合がぐっと高まる。(p.194)

 

・将来に希望を持っている若者の中で 、自国に役立つと思うようなことをしたい

 と考えるものの割合は、63%と希望を持っていないグループの割合(40%)を

 大きく引き離している。(p.194)

 

 

他にはこんなもの。(章立てより)

「閉塞感を生み出す日本の低成長率と深刻な所得格差」

「自国の経済成長への信頼感が希望度を大きく高める」

貧困率は高いのに、所得格差を感じない日本の若者」

「家庭生活に対する満足度か突出して低い日本の若者」

「離婚は本当に子供の希望を失わせるのか」(→吉田注:失わせるわけではない)

「家族の絆や親の愛情度はドイツに完敗」

「職場への満足度、7か国中日本は最下位」

愛国心の強さは日本がトップ」

「国際交流こそが希望度を高める秘策になる」

 

最後の「国際交流こそが希望度を高める秘策になる」

という点が興味深いです。

留学生と日本人学生両方を教えている身として、力を尽くせることが

何かあるのではないかと、改めて思いました。  

JSL漢字学習研究会 2016年2月20日

 

日本語教師の吉田美登利です。

2月に参加した漢字学習研究会のメモを下にまとめたいと思います。

3人の方のご発表がありました。

 

①徳弘康代先生

・日本語の2拍の漢字音の2拍目は「ン、ウ、イ、チ、ツ、キ、ク」の7種類。

 「ン」は撥音、「ウ」は調音である。「イ」は長音と二重母音、「チツキク」は促音となる可能性がある。(「本」の読み方「いっぽん、にほん、さんぼん」のルールについて教えるときに導入できる。)

 

・中国人は一つの漢字を1モーラで発音しやすい。→日本語の漢字は1拍か2拍だということを伝える。(初級のうちに徹底的に習得させる)

 

・日本語の3分の1が同音語。(→吉田の経験だと、同音語の単語が少ない中国語の漢字の方が、音→文字の記憶を呼び出しやすいです。つまり日本語の漢字の書き取りほうが、中国語より難しいイメージ)

 

パクソンジュ先生

・韓国語の漢字検定は初級は選択式、上級は書き問題。(吉田注:日本語の漢字検定は最下位級から書き、筆順もあり)

・韓国語は、漢字能力=国語(韓国語)能力である。

・韓国人日本語学習者の日本語漢字を学習は、形より発音を集中的に提示したほうがいい。(長音が苦手なため)

・大学受験のための勉強をしっかりした韓国人は(韓国人の中で)比較的漢字ができるほうだといえるだろう。

 

原宏之先生

・「木」2画目を「はねる」「はねない」教え方について2種類の先生がいる。

 「女」2画目が3画目の上に出るか出ないか、についても同様。

 →「女」について年代別に違いを調査 50歳代が分岐点で、若い人は「出ない」人 

      が多い。 ※この2字については実際はどちらもOK

 

・書くたびに変わり、意味の識別に関係ないもの「字形」、

 もやもやとした共通イメージ 骨組み。概念「字体」

 ※一つの事態における字形の揺れは、標準と許容ではなく互いに同値とする。

 混同されない限り、楷書体の字形は揺れを持っていてよい(※例「保」の右下が「木」でも「ホ」でもよい。「干」「于」は違う字(字差特徴あり)なので

 かならず区別)

 

→字体のバリエーションを両方覚えないといけないと初期の学習においては記憶への負担増。漢字嫌いが増える一因となる恐れ。↔どれでもいいと書きやすくなり、漢字嫌いが減るか。

 

→留学生には片方の書き方で教えるが、テストでもう片方を書いてもバツにしないなど教授法の工夫が必要か。

 

・どこまでが許容で誤用か?→心理学的には、好み=なじみ。人間は見慣れた漢字が好き。

 

・中国人学生の書く「春」は3本目の横棒のあたりから5画目が出ていることが多い。(日本人は2本目から書く)。韓国人は「全」の初めの2画が「入」みたいに書く人が多い。(フロアの人々はそうそうと大きくうなずいていました。微妙な違いに日本人教師は気になるが…)

 

・中国では、正しい書き順を国で決めている。日本では指導要領に「筆順は世の中の習慣で教えること」とある。

 

日本語学習者にどこまで求めるのか、日本人と同じものを目指すべきか否かは、日本語教師が提案してもよいだろう。

 

以上です。とても勉強になりました。

 

 

 

大学教員のためのFD研修会(ワークショップ)大学授業デザインの方法ー1コマの授業からシラバスまでー 2016年3月7日

 

日本語教師の吉田美登利です。

 

職場の東工大大岡山キャンパスで開かれたワークショップ

「大学授業デザインの方法」に行ってきました。

 

日本教育工学会―ワークショップ

 

反転授業形式になっていて、

事前学習のビデオが4本と確認テストがありました。

はじめは大変だと思いましたが、ビデオが1本10分程度と短く、

紙ベースのテキストに沿っての説明だったので、ペンでマークを

付けるだけで済み、メモが楽でした。

 

加えて、研修会は4人1組で、各テーブルに

ファシリテーターがついてくださいました。

その方々の進め方がとてもお上手で、

参加者の話足りないことを促したり、まとめたり、

話を進めたりと、とても助けていただきました。

 

以下、講師や参加者のコメントなどで、

参考になった点をいくつかメモしておきます。

 

シラバスをより具体的に書く。「…を理解する」「…を知る」→「~ができる」

(具体的な例をいろいろと示してもらいました)

 

・大学生は子ども(向けの教え方をすべき)か、大人(向けの教え方をすべき)か?

 大学生はもしかしたら子どもかもしれないけれど、子どものままで卒業させてはいけない。1年生の教え方と4年生の教え方は違っているはず。

 (→私は大学1年を担当することが多いのですが、その際、高校までとの違いを意識させるようにして教えています。「教科書はないので、プリントなど授業資料の管理を徹底するように」など基本から。)

 

・昔の行動主義心理学では、失敗させないようにしていた。→安全に失敗させてそこから学ばせる。

 

・基礎から積み上げるより、実際に近い応用場面から入り、そこから基礎に戻る教え方が今の大学生には合うのではないか。→(日本語教育のサバイバルジャパニーズ、旅行のための外国語会話などはこの考え方でしょう)

 

・「自己主導学習」ができる学習者は「大人の学習者」と考えられるだろう。

 

・15回の大学の授業を、何回かの小さなブロックに小分けにし、内容の伝達と評価を行うと効果的。

 

研修では具体な内容を多く学べたので、4月からの授業に色々と生かせそうです。

一年後の自分への手紙


日本語教師の吉田美登利です。


大学2年生の留学生クラスでは毎年

最後の授業で「1年後の自分」に

手紙を書いています。


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未来の自分に向かって手紙を書くこの活動。始めてからもう10数年ぐらいになります。


学生さん自身が書いた手紙に加え、

私の手紙も同封します。

 

もう帰国している短期留学生もいるため、エアメールも3分の1ほどあります。


先週、発送を終えたところですので、近い国には着いている頃でしょうか。


一年前に書かれた手紙を読み返すと、日本語の上手さに驚かされます。学生の皆さんが元気で活躍しているのを祈りながら、ポストにいれました。