漢字教材レビュー『まちがいさがし漢字ドリル』

漢字教材で面白いのがないかな~

と定期的に本屋さんを見ることにしています。

最近の一番のおすすめは『まちがいさがし漢字ドリル』です。

こちらは小学2年生向け。

10秒で見やぶれ! まちがいさがし漢字ドリル 小学2年生

10秒で見やぶれ! まちがいさがし漢字ドリル 小学2年生

 

 このドリルは

①1ページの漢字交じりの物語を読んでおく。

②①と全く同じ話なのに、漢字5個が間違いに

 書き換えられているので、それを探して

 正しい漢字に書きなおす。

 

というものです。

おすすめポイントはゲーム要素が強く

子供の負担感が少ないこと。分からなかったら

前ページを見ればいいのですから。

 

加えて「漢字の間違いを発見して直す」という作業が

実生活に近い活動であるところも良いと思います。

誤植チェック能力は、鍛えれば

伸びていくような気がします。

こちらが1年生用。

 

10秒で見やぶれ! まちがいさがし漢字ドリル 小学1年生

10秒で見やぶれ! まちがいさがし漢字ドリル 小学1年生

 

 

とても良い教材なのに、低学年向けしかないのが残念です。

中高学年だと、たくさんの漢字を1冊に

まとめられないのかもしれませんね。

 

 

 

 

「未来のマナビフェス ー2030年のマナビをデザインするー」に参加してきました。

「未来のマナビフェス
ー2030年のマナビをデザインするー」      
に行ってきました。

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小学校~大学、社会人教育まで網羅されていて、

一言でいうと、とても元気がでて、前向きになれる研究会でした。

 

予測不能な2030年を生きる子供たちにどんな教育が必要か、

という問題意識を持った話、リーダー主導の働き方改革

権限なきリーダーシップ、人生100年時代のキャリアと働き方など、

聞いたことがあるものをもう一度考えたり、

知らなかった話に考えさせられたりしました。                

 

私の発表は、初年次教育の実践を紹介した

「文章表現の学びをアクティブにするしかけづくり」でした。

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聞きに来た方から、中高の作文教育を教えてもらえたり、

それぞれの大学での苦労話も聞けたりして大変勉強になりました。

 

発表内容は、以前紹介したこちらとほぼ同じです。

(AL関連の実践)【大学/日本語表現法】「総合力」育成を目指した初年次教育における日本語表現

 

 

ロイロノート シンキングツール大研修会に行ってきました。

3月21日に横浜の大桟橋ホールで行われた 

「ロイロノート シンキングツール大研修会」に行ってきました。

 

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 関西、その他、遠方から来ている先生方も多く、皆さんとても熱心な様子でした。

私が参加したワークショップは国語科の

「論理的な文章を書こう」がテーマでした。

小学校から高校の先生が多かったためもあり、

初めて「指導要領に沿って」教案を作成したのですが、

特に違和感はありませんでした。

 

日本語学校の先生方2人とグループになりと教材、教案をあれこれ

作成し、練り直したりして、最後は結構いいものが作れたのではないかと

思っています。使ったことがないシンキングツールの

使い方も、実際に作ってみると、よく分かってきたように感じました。

 

ワークショップの会場は以前、友人の結婚式で来たことがありました。

そんな、おしゃれな会場に、おしゃれな音楽がかかり

(なんと、ミラーボールも回っていました)

「リラックスした雰囲気で創り上げていく会となりますので

カジュアルな服装でお越しください」という指示もあり、

それでかなり自由闊達に話せる雰囲気になっていたように感じます。

 

こんな雰囲気づくりを授業にも生かしてみたいです。

 

晴れていたので、持参したお弁当を山下公園で食べました。

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祝日だったせいで、とてものんびりした雰囲気の

公園のランチタイムになりました。

 

山下公園は何度か来たことがありましたが、

こんなに「綺麗だなぁ~!」と思ったのは

初めてのことでした。

 

日本語表現科目の授業実践 HPに掲載されました

日本語教師の吉田美登利です。

 

初年次文章表現のクラスの授業実践が、

溝上慎一先生のHPで公開されました。

 

(AL関連の実践)【大学/日本語表現法】「総合力」育成を目指した初年次教育における日本語表現科目

 

2017年度に学習院大学の日本語表現法の授業で

アクティブラーニングに関する質問紙調査を行いました。

(結果はHP内のグラフ)

 

その結果を受けて、2018年度に森朋子先生、本田周二先生が授業見学に

学習院においでくださり、アクティブラーニングの観点から、

授業についてコメントをくださいました。

 

そして、色々な活動のバリエーションのご提案をいただきました。

一番印象に残ったアドバイスは、私が学生に身に付けようとして行っている

あれこれ様々な活動の意図を、適宜細かに学生さんに伝えれば、その方略を

このクラス(=学習院の)学生はうまく自分のものにすることが

出来るだろう、というお話でした。

 

普段、授業に具体的なアドバイスをいただくチャンスは

ほとんどないので、とてもありがたかったです。

調査の協力者の皆様もありがとうございました!

 

日本語表現法の授業、来年度はもっと

パワーアップしてやっていければと思っています。

 

 

 

場面緘黙に関する本⑤ 『学校における場面緘黙への対応』

日本語教師の吉田美登利です。

 

いつも本を読むときには同じ著者や、同じトピックに関するものを

まとめて10冊程読みます。

そうすると、少しは理解が深まる気がします。

 

色々と紹介したい本はあるのですが、

せっかくなので、あまりほかの人が紹介しない

本を紹介していきたいと思います。

 

場面緘黙の本、5冊目

『合理的配慮から支援計画作成まで

―学校における場面緘黙への対応』

昨年(2017年3月)に刊行された新しい本です。

 

学校における場面緘黙への対応:合理的配慮から支援計画作成まで

学校における場面緘黙への対応:合理的配慮から支援計画作成まで

 

 

一般の教員向けの本ですが、

言語発達やシャイネス、吃音などの

先行研究、論文が引用されており、

読みやすいながらも、比較的学術論文に

近い形の本だと思います。

 

p.17

場面緘黙を「本来の力を発揮することの抑制」として捉えれば、

介入のゴールは話せるようになることではなく

「本来の力が発揮できるようになること」である。

 

p.23

場面緘黙はそれ自体が不安障害の一つ分類させているが、

そのほかに様々な不安障害を伴っているケースがある。

(中略)

社交不安障害は特に場面緘黙との関連が強いことが

海外の研究で指摘されている。

 

 

p.27-28

場面緘黙児の多くには、不安や恐怖だけでなく言語障害

ことばの問題がかかわっている。海外の研究では

場面緘黙児の半数程度にことばや発達の遅れや言語障害

があることが報告されている。

「あまり堪能ではない外国語で会話するようなもの」

 

p.45

場面緘黙は「障害」に該当するから、

(学校生活において)合理的配慮の対象となる。

 

p.51

教師によっては怒鳴ったり威嚇したりすることがある。

場面緘黙児は自分自身に言われたことでなくても誰かがそのような

形で注意を受けていると恐怖を感じることが多い。

(中略)

クラス全体に聞こえうように大きな声を出すのは良いが、

怖がらせる必要はない。不適切な行動を注意したり指導をしたりするのも、

怒鳴らないで行うほうが効果的である。

 

p.76~84

評価や成績は合理的配慮が必要。

(書くことや、家での録音・録画で代替するなど)

 

メッセージとしての評価であれば、それは児童・生徒の今後の

学びに資するものでなければならない。場面緘黙児が他の児童と

同じように歌が歌えなかったとしても、それは当たり前のことである。

「歌が歌えなかったから音楽の成績は評価できません」という対応は

子どもや保護者を傷つけるだけであり、教育的な価値はない。

通知表への記載は、代替的な内容での評価を保障したうえで、

学習への動機づけを図るものでなければならない(p.83)。

 

 

***********

学校における合理的配慮の必要性ですが、

私の担当する大学のクラスでも、登校できない

(障害を持っている)学生の評価をどうするか、など

簡単に解決できない問題があります。

この本のように、代替案や、具体的な支援策が

書いてあると大変参考になります。

 

刊行がされて間もない本なので、最新の様々な研究成果と支援策を

手軽に知ることができる本だと思います。

 

 

 

 

 

場面緘黙に関する本④ マンガ『かんもくって何なの?!』

日本語教師の吉田美登利です。

 

場面緘黙に関する本レビュー4冊目は

漫画『かんもくって何なの?!』を

紹介したいと思います。

 

かんもくって 何なの!?: しゃべれない日々を脱け出た私

かんもくって 何なの!?: しゃべれない日々を脱け出た私

 

 

この自伝的マンガは、

幼稚園入園前から始まります。

 

緘黙という「不安障害」であることを

自分も周りも知らず、どんどん苦しい状況になっていく主人公。

お母さんの虐待や、先生の尋常じゃないひどい対応、

 

「おとなしいから誰にも言わないよね」

とバイト先での性的被害…

 

良く乗り越えてきたな、と思います。

そしていろんな読者に当事者の声として

「場面緘黙」を伝えようと漫画にするのは

相当きつかったんじゃないかと思います。

誰かのためにと赤裸々に過去を描いてくださったことを

本当にありがたく思いながら読みました。

 

症状がひどくなったときは、緊張のあまり

うなずいたり、

体を動かすことすら

大変な時もあったとのこと。

(緘動ー動作がしづらくなる状態)

 

でも、おしゃべりが苦手な主人公の意外な特技は

なんと「面接試験!」

 

普段は話せなくても、正解のフォーマットがある

面接は日々のおしゃべりよりハードルが低い、

ということでした。

 

これを読んで緘黙の症状は人によっていろいろ違うんだなあと

改めて実感しました。

 

話は、成長して漫画を描くようになったいまの作者

まで続きます。波乱万丈ながらも、とても共感できる

マンガでした。

 

それにしても、緘黙の方って、感覚が繊細だからか

絵や心理描写が細やかで、一種の才能って言えるよなぁとも

思いました。